日頃、日立製品を御愛用いただきまして誠に有難うございます、I love hitachiの精神でお伝えしておりますリックです!
日立パッケージエアコンRAS-AP280SH3 室内機天カセ4方向ツイン
施工後数週間で暖房運転時08アラーム発生 正常に運転する日もあれば一度発生すると頻発しEEアラームとなる(圧縮機保護アラーム 6時間以内に圧縮機要因のアラームが3回発生 ※『EE』アラ-ムは圧縮機焼損に至る可能性大の重要異常の為、リモコンスイッチからの リセットは出来ません)
依頼元である施工店のサービスの方がガス漏れを疑い冷媒を1.7Kg補充したそうですが翌日にアラーム発生多発したとの事
点検当日は低圧0.75Mpa 高圧3.0Mpa 吹き出しは46℃ 圧縮機上部温度も80℃台で安定しており1時間以上経過し判断に悩んでいましたが粘る事その後2時間、症状がでました!
この圧力は圧縮機停止してるのでは?と思われる方もいると思いますが、一生懸命運転しています、吹き出し温度が40℃を下回り始め、ん?なんだ、と圧力を見ていると少しずつ低圧があがり、高圧が下がり始めました!そう、これはあの症状です。
冷凍サイクル詰まり!!
吸入配管の圧縮機直前にストレーナがありますがそこがツートンカラー(霜着き)恐らく圧縮機吸入内部は真空状態と思われゲージ取り付けている箇所の配管付近の冷媒は吸い込まれないので停止圧のようになり吐出も徐々に低圧どほぼ同じ圧力になります。その時の圧縮機上部温度はわずか10分程度で120℃を超えました、圧縮機保護の為、強制停止させ使用不可とさせます。ご依頼元へこの事実を伝えると間違いないか?ガス漏れは絶対ないのか?と強く詰められました、ガス漏れが有るか無いかは別問題と説明、依頼元はそちらも確認してほしいとの仰せ
冷凍サイクルドライヤー取り付け 窒素気密試験実施
ここから先はメーカーの仕事では無いのでは?と思いながらサイクル詰まりを立証する為、やりました、まずは冷媒回収 工場出荷時本体6.3㎏ 依頼元のサービスマンが追加1.7㎏補充しているので8㎏弱回収出来れば問題ないと思いますが・・・
回収量7.92㎏ 回収機内部に残っている量を考えると漏れていないと言えます。
普通に運転出来る日もあれば異常停止を繰り返す日もあるのでストレーナーが詰まっているというよりはサイクル内部に異物があると考えられドライヤー取り付け実施!
当然ですがヒートポンプドライヤーとなります
1月22日 13時20分 冷凍サイクル窒素気密試験実施
既存の配管はR-22仕様なので最終圧力は3.2Mpaとしました。ガス漏れの疑いがある場合は特に段階的に加圧するようにしています。0.3Mpaで10分放置 1.5Mpaで10分放置などとします。以前、一気に加圧して室内機のフレアが抜け店内が騒然となった事がありますので(結構やらかしています💦)
室内機と配管 室外機単独と分けました。
試験期間5日間
1月26日 朝9時に圧力低下の有無を確認!
安物ですが証拠となるように電波時計を一緒に写真撮ってます。ビタビタに3.2Mpaで停止していましたので、回収量と機密試験をもってガス漏れは無い!と断言させていただきました!
サイクル復旧作業
水分などの混入も疑われますので真空引きは1番デカい真空ポンプで3時間引きました。
規定量の冷媒を充填して試運転3時間くらい確認。
運転圧力も問題無く、大丈夫だ!と確信が生まれた瞬間でした(笑)
吸い込み18℃スタートからサーモon offまで問題なく安心
真冬の屋上に8時間近くいたので、すっかり冷えましたがエアコンの効いた店内はホカホカでした・・・
片付けも終わり、お家のお風呂に入る自分を想像しながら帰宅するのでした・・・
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