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お疲れ様です、日立業務用空調機専門のサービスマンのリックです!今回は防施設で大型ビルマルチエアコンの故障57アラームの修理過程を記載します。
57アラーム 室外ファンモータ異常(モータの電流が検知されませんよ、過電流ですよ的な異常)大型ビルマルチエアコンなので室内機は16台接続されており、そのフロアは全滅 GW明けの暑い日が続いており気の毒でした。点検時は室外機より冷房試運転を行いましたがファンモータ2台が運転せず5分程で57アラーム発生 正面左のNO.1モーターロックによ、りインバータユニットの10Aヒューズ溶断しておりました。
ここで注意が必要ですがキバンのヒューズを変えてNO.2ファンモータが起動するかテストしましたが運転せず、ファンモータ2ケ、インバータユニットも交換を余儀なくされました。モータだけの交換だとキバンから出力されないので57アラームは改善されず、又、インバータユニットのみ先に交換して運転させた場合は瞬時にヒューズ溶断し一瞬にしてインバータユニット故障となりますので、ここは一式交換になります。

作業に入るまえに動力ブレーカをOFFにして必ずテスターで確認してください。電源LEDが消灯したから、セグメントが消えたからでは駄目!

テスターにて電源が遮断された事を確認したら上カバー組品を外します。ビス8本2式なので16本でした。プロペラはナットM17 ラチエットにソケットを着け外します。プロペラが外れるかは初回点検時に要確認!

モータ本体はビス4本 ここは雨が当たる部分なのでサスのビス(ステンレス製)なのでマグネットに着かないので落下に注意して下さい。また固いのでインパクトでは回せずプラスドライバーの大で数発モンキー(ハンマー)で衝撃を与えドライバーにモンキーを挟み回します。

モータの位置を間違えないように取り付けましょう!NO.1とNO.2では配線の長さが違います。

モーター新旧 インバータユニットも交換しましたが雨が降ってたのでキバンの写真は撮らず速攻で組み込みました。キバン等の交換ではディップスイッチなどの設定には気を付けてください!

組み込み後は絶縁測定 線間抵抗の測定をお忘れなく!

試運転時には静かに回転を始め冷房運転良好となりました。(いつもこの瞬間が嬉しく小さくガッツポーズ)

昔の機械に比べると電装品ボックス内は非情にすっきりしており修理作業もしやすくなりました!サービスマンは機器を直して当たり前!修理後、お客様に説明、不平不満を聞き集中リモコンの操作方法などを説明しながら故障した機器に不快感を抱くお客様の気持ちも直し気分よく次の現場へと向かうのでした!
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