現場 某老人ホーム
日立製品をご愛用いただきまして誠に有難うございます、I love hitachiの精神でお伝えしておりますリックです!
RCI-AP71K3 2012年製 室内ファンモーター異常 現調済み ファンモーター不良 テスト用モーターにてキバンの正常は確認出来ておりましたがお客様要望にて保全の為、キバンも交換します。尚、室内機電源は老人ホーム3Fエリア一括の為、1時間以上の空調停止は熱中症などの恐れがあるとの事で遮断せずに作業をする事になります。万が一、ショートさせてしまった時に備えブレーカーの位置は確認し作業開始!
冷媒系統2 室内機アドレス5号機
リモコンに表示されている02-05アラームコード:19とは冷媒配管系統2系統の室内5号機を表します。この時に冷媒系統のアドレスが設定されている場合は集中制御(H-linkシステム)が組まれている可能性が高いです。一瞬電源遮断して修理する室内機の電源線を外し絶縁させ電源入れれば?と思われる方も多いいと思いますが、その場合は2-5号機が消失となるので室外機より再登録が必要となり、ある程度、室外機が停止するので落とさずに作業する強行の決断です。
作業手順はパネルを下しドレンパンを下しますが、冷房時はドレンパン内に水が溜まってますので必ず水抜きをしましょう、一度も水抜きをしていない機器は黒い水抜き栓がコーキングされていますのでコーキングを切り栓を抜きます。
真下にたらいなどをセットし片手にバケツを持ち水抜きをします。ドレン排水不良のエラーが出てる場合は2リットルくらい出ますのでご注意下さい。水抜きが終わったらキバンの電源コネクターを抜きストップウオッチをONします。30分以内に伝送を回復させれば問題はありません。
キバンの設定にはご注意下さい!
左 新部品 右 旧部品
サービスキバンはシリーズにて共通キバンを使用する事が多く容量、機種は必ず設定が必要となります。そして間違えてはならないのは冷媒系統の号機設定です。 黄色 冷媒系統 橙 室内アドレス RSW それぞれ1の位 DSW それぞれ10の位となります。冷媒系統の設定を間違え他と重複させた場合は重複した系統が全停止となり35アラームとなる可能性が高いのでご注意ください。室外機のキバンを間違えると必ず発生します。
冷媒系統2 室内アドレス5号機
組み込み作業
伝送落ち
電源は入っている状態で一台だけ電源コネクターを外してもすぐに異常はでませんが30分を経過すると正常な室内機が同一系統内で先ほどまで接続されていた室内機がいなくなりましたよ的な32アラームが発生する機種もありますので、長時間伝送落ちさせないよう気を着けましょう!目安は60分以内
試運転
伝送の確認、運転データを採取する為に伝送端子①②番へチェッカー配線取り付け
HITACHI SERVICE CHECKER PSH-4
初めて来た施設で、この室内機の室外機はどれだろう?ビルマル?店舗用?と白紙状態の時にチェッカーにて建屋の空調機の設置状況が一目瞭然となります。4系統 室内機62台 4F建ての建屋なので0系統が1F系統でした。※冷媒系統3室内アドレス14が抜けてます!伝送不良?確認したところ、お部屋改修に伴い室内機撤去したとの事でした。
今回修理した機器は2-5 ちゃんと●室外機と伝送している事を確認
室内機側のデータを簡単に説明いたします。画面の風量の下 iE=膨張弁開度 Ti=液管温度 Tgガス管温度 Ti吸込み温度 To吹き出し温度 Tsリモコン設定温度 d1 室内機停止原因
室外機運転データ
工場出荷時の純正キバンには型式、製造番号が書き込まれていますので、このチェックで過去にキバン交換をしているかどうかも一目瞭然なのです。過去にキバンを交換したと言い張る修理業者にこれを確認していただいた事も・・・
あると便利なサービスチェッカー
これがメーカーサービスの強みです、日立特約店、サービス協力店にしか販売されないチェッカー!故障の原因が分からず困ったな?なんて時はメーカーにお任せ下さい!もちろん運転データはプリントして報告書として提出出来ます!今回は各サーミスタ、膨張弁等の異常もなく4系統62台運転データをサクッと確認!次の現場へ急行するのでした・・・
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