このガス漏れは要注意!

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日頃、日立製品を御愛用くださり誠にありがとうございます。I love hitachiの精神でお送りしてますリックです!

今回は大型ビルマルチエアコンで室内機11台で冷房不良との事で調査しました、屋上には何台もの室外機が並んでおり該当室外機を探していると異変を感じました。

ある室外機付近から異臭がしました、辺りを見てみると室外機下に多量のオイルが!この時点で、どのような故障が発生したかが検討が付きました、この型式でこの現象だと漏れる箇所は、ほぼ一か所です。

油戻し回路からのガス漏れ

インバータ圧縮機へ油を戻すバイパス回路からのガス漏れです、この場合はイメージ的にはオイルが全量激しく漏れ、その後、冷媒が噴出したと思われます、およそ35㎏の冷媒が大気へ放出されてしまいました。

ここで注意が必要ですが、初めての方などはガス漏れ箇所を特定してキャピラリーをロウ付けで修復し真空引きを実施して冷媒充填で完了させるケースがありますが、その修理危険です!今回もそうでしたが、屋上設置の為、お客様は状況が分からず冷房19℃で運転をさせていました結果、すでにインバーター圧縮機はロックしており過電流リトライを繰り返していました。

ロウ付け修理ではなくSVF組品の交換が必須!

仮にインバーター圧縮機が生きていたとしてもキャピラリーをロウ付けし冷媒充填で完了させた結果、数日でインバーター圧縮機が焼損し漏電ブレーカ作動しメーカーに依頼してきた設備屋さんも

この症状に遭遇されたサービスの方!落ち着いてください、この記事を思い出して対応していただければ直せます!SVF組品の交換は必須です!

この状態で数日運転していたらインバーター圧縮機は逝ってます。

今回は過電流リトライを繰り返していた為、インバーター圧縮機も交換となります。ちなみに自分は切断して外せる箇所は切断して外します、昔、私の親方様はバンバン炙って外しておりましたが、緑色の火柱が上がり、親方様の腕の毛が無くなったのを目の当たりにしてから用心深くなりました。

圧縮機を交換する際は防振ゴム、OHはセットで交換しましょう!

これが肝心!オイル入れないと上記の修理が台無しとなります!

この状態はオイル空の為、オイルを入れずに冷媒充填させ完了させると数日持たずに再コールが来ますので絶対入れてください!今回は大型なので8リットル入れました。冬だと入れるのに時間がかかるので温める事を推奨いたします。

熱中症対策も大事

この日は一日、屋上にいた為、サービスマンも大変でした💦外気温度37度 異常ですね~

修理完了!

修理代も高額の為、見積受注まで時間がかかり、機器復旧まで10日間かかりましたが、なんとか修理完了、お客様に喜んで頂きリックも一安心でした、しかしこの故障は定期的な点検をしていれば防げたはずで、お客様には保守点検をお勧めして次の現場へ急行するのでした・・・

コメント

  1. より:

    初めまして。
    私は普段、弱電設備の保守を行っていますが(TV,電話,ネット回線等です)
    設備系には興味があるものでYouTube合わせて見させて頂いてます。

    素人の質問で申し訳ないですが…
    この記事にある修理の場合
    キャピラリをロウ付けしてオイルを補充すれば通常通り復帰できるものでしょうか?

    写真を見てましても配管の最も細い部分のようですので
    交換がベストなのかなと思いましたが
    気になったのでコメントさせて頂きました…!

    • ric-74yokohama ric-74yokohama より:

      ご視聴いただきありがとうございます
      ご質問のキャピラリーからのガス漏れの場合はブログ、動画共にキャピラリー組品での交換を推奨させていただいております。溶接は内部が詰まる為、やむを得ず溶接する場合、漏れ箇所をカットして詰め(応急処置)オイルを補充する方法が良いと思います。ご参考まで

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